北海道のアジサイの育て方|品種選び・剪定時期・雪囲いのコツ

アジサイは北海道でも育てられます。むしろ道内には、山あいに自生するエゾアジサイという頼もしい仲間がいるほどです。ただし本州の育て方をそのまま持ち込むと、剪定の時期でつまずきがち。この記事では、北海道の気候に合わせた品種選び・剪定・冬支度を整理します。

北海道で育てやすいアジサイの品種

白い装飾花が開き始めたアジサイ
白いアジサイ
写真:Photock

まず候補にしたいのがエゾアジサイです。北海道から本州の日本海側の山地に自生する野生種で、耐寒性は折り紙つき。青が澄んだ小ぶりの花は、半日陰の庭によく似合います。

次におすすめなのがアナベル(アメリカノリノキの園芸品種)です。春に伸びた新しい枝に花を咲かせる「新枝咲き」なので、枝先が冬に傷んでも翌年の花に響きにくいのが強み。寒冷地との相性は抜群です。

一般的な西洋アジサイ(ハイドランジア)やヤマアジサイも育てられますが、前年の枝に花芽をつける「旧枝咲き」が中心。冬に枝先が凍害を受けると花芽ごと失うため、雪囲いなどの冬支度が大切になります。

植え付けは雪解け後の春か、9月に

北海道での植え付け・植え替えは、雪解け後の3〜4月か、暑さが落ち着く9月ごろが適期です。真冬の凍結期と、真夏の植え付けは避けましょう。

場所は、午前中に日が当たり午後は日陰になる半日陰が理想です。西日が強く当たる場所は葉焼けや水切れの原因になります。土は腐葉土をたっぷり混ぜて、保水性と水はけを両立させてください。

剪定は「花後すぐ、8月中旬まで」が北海道の鉄則

旧枝咲きのアジサイは、花が終わったらすぐ、花から2節ほど下で切り戻します。北海道は開花が本州より遅いぶん、この作業の締め切りは8月中旬ごろ。それより遅れると、秋にできる翌年の花芽を切ってしまう恐れがあります。

一方、アナベルなど新枝咲きは気楽です。晩秋か雪解け後に、地際から2〜3節を残してばっさり切ってかまいません。剪定時期に悩みたくない方は、新枝咲きから始めるのが近道です。

花色は土の性質で変わる

淡い青色のアジサイの花房
青いアジサイ
写真:Photock

アジサイの花色は土壌の酸度に影響されます。酸性に傾くと青、中性〜アルカリ性に傾くとピンクが出やすくなります。青を楽しみたいならピートモスや青花用の専用肥料を、ピンクなら苦土石灰を少量。ただし品種本来の色の性質が土よりも優先されるので、劇的な変化を期待しすぎないのがコツです。

冬支度|雪囲いで枝と花芽を守る

北海道では10月下旬〜11月下旬に雪囲いをします。株のまわりに支柱を立て、縄やコモ(わらで編んだむしろ)で巻いて、雪の重みと冷たい風から枝を守ります。旧枝咲きの品種は、この作業が翌年の花を左右すると言ってよいほど重要です。

雪が積もる地域なら、低く仕立てて雪の下に埋めてしまうのも一つの手。雪は意外にも天然の布団になり、中の温度は外気ほど下がりません。

今週末にやること(7月上旬なら)

  • 開花中の株は、雨後の倒れこみを支柱で支える
  • 鉢植えは朝の水やりを毎日。乾きが激しい日は夕方にも
  • 花が終わった枝から順に、2節下で切り戻しを始める